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お茶の温度とたい焼き
フランスとオタクとアニメ
パリに住んでいた時は、日本のアニメや文化に関するフェアが度々開催され、
当時日本人学校で教えていたので、生徒達があれやこれやと感想を語っていたのを思い出します。
日本に住んでいる外国の方も、日本文化の入り口は漫画やアニメだった、という人が少なくありませんね。
我が家の場合、フランス語に訳された日本の漫画や、日本の漫画そのもの(なぜかドラえもんもちゃんとあります!)も、読めもしないのに買って満足している人間が約一名。(笑)
漫画から日本語を習う気になって習得できる人もいれば、気分だけ味わっておしまいの人もいるわけです。
そんなわけで、フランスでも日本のアニメは流行っているし、オタク系は存在しています。
そして、偶然にも日本に行ったことがあるという、うちの近所の郵便局員の男性、はたまた、こちらの獣医大学構内で道を尋ねた女性は秋田県にホームステイしたとか。
最近では「かわいい」という言葉は世界で通じるレベル。
そして去年の暮れ、近所の街カーンでは新しい日本の雑貨を売るお店ができ、
オタク喫茶もオープンしたことを友達から教えてもらいました。
オタク喫茶
先日、日本人の知り合い4人でランチをしましょう、と誘われて坦々麺を食べに行きました。
その帰り、折角だから寄ってみましょうと言うことで、噂を聞いていたオタク喫茶に足を運びました。
↑ オタク喫茶 Geekとはオタクの意味
入るといきなり日本語の音楽が流れており、おそらくアニメの曲なのだろう、と無知な4人で勝手に想像しながら、テーブルにつきました。
店内は小さく、入ってしばらくすると、いかにもオタクなダブダブのパンツ、パーカー、長髪、男子?女子?と判別つかない中学生ぐらいの二人組が、まるでいつも来てる風な感じで入って来ていました。
早速メニューを見ると、すぐに目に入ったのはお茶。
玄米茶やほうじ茶、煎茶。寒い日だったのでわたしを含めて2人は玄米茶、
1人はほうじ茶、もう1人はコーヒーを注文、甘いものとして、
その場でたい焼きを焼いてくれるので、たい焼きも頼みました。
若いオタク的な男性が1人で切り盛り、急須と湯呑みとタイマーが運ばれてきました。
「タイマーが鳴ったらどうぞ」と。
そして、数分でタイマーが鳴り、湯呑みにお茶を入れて香りがするかと思いきや、
あれ?何となくするけど、物足りない。
同じ玄米茶を頼んだ彼女も、
「何か、香り、弱いよね、とりあえず飲んでみるけど」と。
そして私も口に湯呑みを運び、「え?何これ、ぬるいよ!」とびっくり。
まるで話に夢中で忘れられたお茶のようにぬるい。
結局、単なるお白湯のようなものを飲む羽目に。
一方、そこへ、焼きたてのたい焼きが登場。湯気もしっかり出ている。
こちらはふっくらと、まるで「今の失敗を挽回しますから」とでも言っているように、本当においしそうなたい焼きが運ばれて来ました。
単純な甘党の私はお茶のことはすっかり忘れ、写真を撮影したり、
動画で湯気まで撮影するほど感動!
( ↑ しっぽまであんこ! )
味も温かさも期待通りで大満足。
確かにお茶はNGでしたが、たい焼きはリピート決定。
お店を出る時、「たい焼きを食べに、また来ますね」と言葉を残して来ました。
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