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ガレット・デ・ロワ 2023
フランスはクリスマスが終わるとすぐに、パティスリもブランジェもスーパーマーケットも、
ガレット・デ・ロワ Galette des rois で賑わいます。
この時期、フランスでは3,000万枚が食されるそうです。
知り合いのチャド人の女性は、イスラム教徒、フランスに来てまだ1年程度でガレットの存在を知りませんでした。
私は日本でも毎年食べていました!
↑ 冠と一緒に陳列されているガレット・デ・ロワ
ガレット・デ・ロワ いつ食べる?
ガレットの伝統はローマ時代にまでさかのぼります。
冬至の時期、サトゥルヌス神(ギリシャ神話のクロノス、ゼウスの父)に捧げる祭り
「サトゥルナリア」が祝われていました。
この時、太陽を表す丸いケーキとして指定されていた王様のケーキを食べたそうです。
その後、クリスマスから12日後、東方からイエスの誕生のために3人の博士 les Rois magesがベツレヘムにやって来た1月6日をエピファニ(公現)の日と設定しました。
スペインでは、この1月6日は子供たちがプレゼントをもらえる日で、スペインの友達の家のパーティでは子供たちがはしゃいでいました。
あちらでもロスコン(roscon)という、フルーツやお砂糖などをトッピングした、
丸い大きなドーナツのようなブリオッシュを切って食べます。
↑ スペインのRoscón
フェーヴとは
ガレットを切って分け合う時に、
フェーヴfève(そら豆の意味だが、今はガレットの中に入っている陶器のフィギュアも意味する)が入っている部分を引いた人は王か女王になり、冠を被ります。
子供の遊びのようですが、毎年、フェーヴが入っていたら、おまけでついて来た冠は被ります!
この由来もローマ時代からだそうです。
サトゥルナリアを祝ったとき、奴隷はローマ人とケーキを分け合い、
豆を見つけると「サトゥルナリアの王子」になることで1日好きなものを頼めたという話です。
ちなみに豆は豊穣のシンボルです。
1年で最初に食べられる種子の1つで、イースターの卵のように生命と豊穣を象徴しています。
フランジパーヌ
ガレット・デ・ロワに入っているフランジパーヌは、
3分の2のアーモンドクリームと3分の1のカスタードでできています。
チェーザレ・フランジパニ伯爵が、カトリーヌ・ド・メディチと後のヘンリー2世と結婚する際に、結婚祝いとしてレシピを贈ったと言われていることに由来しているそうです。
ところで、ガレット・デ・ロワには、実はスペインのロスコンに似たブリオッシュタイプも存在しているそうです。
ロワール地方、ブルターニュ地方やパリ地方、もちろんノルマンディー地方はフランジパーヌが主流で、南部ではブリオッシュタイプを簡単に手に入れることができるのだとか。
次回はブリオッシュに挑戦したいところです!
(↑ フランジパーヌがたっぷり!電気代を値上げする政府の政策でブランジェは節約したり、閉店しているようですが、近所のブランジェは今のところ問題なしです。)
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