お買い物かご

フランスの博物館と日曜日

 

2月に入って最初の日曜日が来ました。

12月のアトリエでの版画体験から約2ヶ月、待ちに待った日曜日です!

一緒にフランス語を習っている友達と、改めて美術館を見学しようと約束した日なのです。

今回、初めてノルマンディー博物館にも入りました。

月初めの日曜日は国立、市立博物館、美術館の多くが入館料無料となるため、

大事な日曜日だったわけです。

ペルー人の友達やスペイン人の友達は、それぞれの国で、

基本的に美術館も博物館も無料になる日曜日や時間帯があるから、

喜んで出向くと言っていました。

私は日本の博物館や美術館、お金を払ってしか入ったことがなかったので、

日本の状況は全て博物館も美術館も有料のイメージ、と説明しておきました。。

 

ルーブル美術館より少し後に開館

 

カーン美術館の建設の発端は、移民から没収された絵画や、革命戦争やナポレオン戦争で入手した絵画を展示するためで、1801年に全仏の中で15都市を選びました。

嬉しいことに、カーンは大学の評判とノルマンディー文化の中心地であることから美術館の場所として最終選考で残ったのです。

(カーン大学がそんなに評判が高かったとは知りませんでした!笑)

ただし、一般向けの開館に至ったのは1809年で、ルーブル美術館開館1793年から遅れること16年です。

15世紀から21世紀までの作品が展示されているそうですが、なにしろ、

小さい割に300点ほどの作品があり、1つ1つじっくり見るには体力と集中力が必要です。

 

 

今回はメインと思われるものをいくつか選んで見て、

ついでにその周辺にある作品を見る、というスタンスで見学しました。

 

 

 

 

一番最初にすぐに目に入ったものは、聖母の結婚(ペルジーノ、写真)で、

すでにこれを見た瞬間に、すっかり頭はこの時代にタイムトリップし、

現代美術の方へ移動しても、全く興味が湧いて来ませんでした。

 

 

 

ノルマンディー博物館

 

美術館の向かい側の博物館は、何度も目にしていましたが、ようやく入る日がやって来ました。

改めて、自分が住んでいる地域の観光を全くしていないことに気付かされます。

ペルー人の友達は博物館の前にある銅像(大学の学生の姿)を指して、

カーンに来て、まず最初に奥さんが自分とこの銅像を一緒に撮影してくれた、と言っていました。

 

 

この友達はペルーでは国語の先生をしていた人で、歴史、文学、芸術が大好き、

いつもフランス語の先生ともその話で盛り上がっているので、

何となくここで写真を撮影した意味がわかりました。

ここは考古学と民族学の重要なコレクションがある歴史博物館で、

先史時代から中世初期、農村空間の変化などを展示しています。

特に目を引いたのは古い硬貨です。

 

 

 

 

その中でも2011年にノルマンディーのマンシュ地方で農家の人が畑作業している最中に見つけたという、40kgに近い硬貨の入った壺(写真)は、発見者はどんな気持ちだったのか?と妄想してしまいました。

 

 

 

 

合計14,528枚入っていたそうで、何層かからなり、出したり、預けたり、といった貯金箱のような役目をしていたと推測されています。

今回は展示物を全てさらっと見ただけのため、改めて美術館と一緒に見学しようと思いました。

 

 

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